晩年は都会の喧騒を逃れ、ゆったりとした自分のペースで時間を費やす時間が欲しい。そんなライフスタイルの変化を求め、理想とするライフプランのスケッチも長年したためてきましたが、ようやくその思いを伝えて家づくりが実行できたのは2018年の年初めのこと。
当初、建築は知り合いの建築会社や大手ハウスメーカーという選択肢も頭の中にありましたが、自由度とアフターなどを考慮すれば、地元の工務店に委ねることに。それは土地探しの段階から長い年月の間、家を建てるならレッドシダーと天然石を使った平屋建て、開口部を大きくしたリビングと寝室だけの間取り…等々、おおまかなスケッチができていたので、さらに独創性を追求したいとすれば柔軟な工務店のお力を頂くのがベストだと考えたのです。 人一倍こだわりが強かったため、設計士さんや職人さんには幾度も無理、難題を要求して困らせてしまいました。外装はメンテナンスが大変といわれてもレッドシダーと天然石、開口部は特注になっても木製サッシ、薪ストーブと煙突、玄関アプローチ階段はこうじゃないと…等々、連日、頻繁にメールでお送りするプランの修正のお願いに、都度、迅速丁寧に応えてくださいました。プランと対峙しながら、何とかならないかの苦悩と納得いったときの喜びとの積み重ねの日々、幾度も放り投げたいと思ったこともありましたが、ずっと私たちに寄り添ってサポートくださいました。
あれから2年、今、私たちが描いていたロケーションに、スケッチしていた通りの姿でそこに建っています。木立の中で、気持ち良さそうに呼吸もしています。私たちの想いに、携わってくれた方々の一人でも欠けたら叶いませんでした。 私たちの想いに応えていただき、余生をここでゆったり過ごせることに心躍り、心から満足できた終の住処が完成したと思っています。それも、株式会社塩原さんと出会えなければこんな家づくりはできなかったと、心から感謝しております。 とかくコスト面だけをアピールするハウスメーカーもありますが、さまざまなこだわりを家づくりで実現したいと思っていた我々にとって、選択は間違っていませんでした。本当にありがとうございました。